よくあるリスクの芽(早期発見の着眼点)
1. 文字種の揺れと先取り出願
繁体字・簡体字・英字・音訳(例:英名の音訳商標)で先取りされるリスク。正規ブランドの広告・店頭表示とTIPO原簿の称呼・観念類似を照合します。
2. .twドメイン/SNSなりすまし
公式サイトを装う偽サイトやSNS。WHOIS・ホスティング・広告アカウントの追跡、潜入購入で実体を特定します。
3. OEM先の過剰生産・横流し
委託先が余剰分・仕様改変品を独自販売。SKU差分・ロット・物流ラベル・販路を一次情報で押さえ、是正条項に反映します。
4. 並行輸入と品質表示
グレーマーケット流入による品質・保証リスク。ラベル・保証書・販路を検証し、公正取引・消費者保護の観点も評価します。
5. 代理店契約と商標名義の齟齬
代理店名義で商標を押さえられるパターン。契約条項・使用実績と登録名義の整合を確認し、移転・共同使用の交渉材料を整備します。
6. 越境ECの模倣品供給網
台湾内外の在庫・決済・配送の分離。決済トレースと配送ラベル照合で供給網を可視化し、停止要請の優先順位を決めます。
ヒント:サステナビリティや労務問題が絡む場合は、外部の ESG・人権DD(esg-tw) と連動させると、通関・小売のレピュテーション管理まで一気通貫で整理できます。
検知シグナルと初動アクション
| シグナル(兆候) | 一次情報の取り方 | 初動アクション | 次の一手 |
|---|---|---|---|
| 称呼・観念が近い第三者出願 | TIPO原簿・出願公告、広告物の称呼 | 先行使用の証拠化、指定商品比較 | 異議・無効の弁護士連携、共同使用案 |
| .tw偽サイト/SNSなりすまし | WHOIS、CDN/ホスティング、決済導線 | ページ差分保存、潜入購入・配送記録 | ドメイン調査→レジストラ・決済停止依頼 |
| OEM先からの逸脱販売 | ロット・SKU・ラベル、販路スクリーンショット | 契約条項の照合、差異リスト化 | 是正案提示、在庫回収・再発防止条項 |
| 並行輸入の保証トラブル | 保証書・ラベル・購入証明 | 表示適法性の確認、販売者連絡 | 正規ルート周知、広告修正・停止依頼 |
| 反復するEC出品 | アカウントID、物流ラベル、決済ID | 出品削除要求・証拠パッケージ化 | 権利行使・損害算定、継続監視 |
※ 実務ではプラットフォームの回答速度・通関対応の有無・販売者の反応で手順が前後します。詳細は個別に最適化します。
早期探知・一次情報・法令照合の三点主義
リスク解消の最短ルートは、(1)早期探知(監視と通報の即時化)、(2)一次情報の確保(潜入購入・ラベル・決済ログ)、(3)法令照合(条文・判例・規約)の三点を同時に回す体制です。 当社はこれを前提に、プロセス設計と権利行使まで一貫支援します。
